ChatWorkは3月中旬に知床で1週間のテレワーク体験をしました。知床でのテレワーク体験記の第二弾として、普段は大阪オフィスで開発や保守の業務をしているエンジニアがリモートワークで質の高いアウトプットを出すための方法を紹介します。
知床でのテレワーク体験中は大阪オフィスといるときと同内容の業務をおこないました。リモートで業務するからと言ってタスク量自体が減るわけでもありませんし(*)、むしろ環境が変わったことで生産性が落ちてしまうんじゃないかな?と不安に思っていました。しかし終わってみれば合宿中も生産性を落とさずしっかりとアウトプットを出すことができたと思います。今回はその理由として考えられる要因を3つ挙げてみます。
*むしろ知床への出張をうらやむ同僚にタスクを増やされました。
1. リモートで業務を行うための準備
ChatWorkの開発チームは、東京・大阪・広島・山口などいろんな拠点にいるメンバーとプロジェクト単位でチームを組みます。コミュニケーションはすべてチャットワーク上でおこなわれ、開発に必要なドキュメントもオンラインで確認でき、オフィスからしかアクセスできない情報がないため、オフィスワーカーとリモートワーカーの情報格差がありません。またコードを書いている最中に何か困ったことがあると、拠点が違うメンバー同士がスクリーンシェアをしながら助けあう習慣があり、安心してリモートで作業することのできる体制が整っています。リモートワークに必要なツールが揃っていたり、チームの理解があったことでリモートでもしっかりアウトプットできました。
2. リモートで業務を行うときの心がけ
リモートで働くときは、他のメンバーやマネージャーに自分の様子を知ってもらうためにできるだけオフィスにいるときのように顔や作業内容を見せるようにしています。具体的には次のようなことに気をつけています。
・ 「ChatWork Live」 ではビデオ通話にして顔を見せる
・ これから取り組むことや状況をざっくりチャットに書き込む
(例)「これから◯◯のチケット取りかかります。」
(例)「集中力が切れてきたので、散歩してきます。」
・ チャットやビデオ通話しながら雑談をする
(例)「HoloLens買ったの?」
こまめに自分の様子を伝えることで、チームメンバーやマネージャーとの信頼関係を
構築したり、お互いにタスクの相談や依頼をしやすい状態を保つようにしています。
来運公園の水、飲む度にアウトプットが出そうなくらい美味しい。
3. コミュニケーションスタイルの使い分け
オフィス勤務でもリモート勤務でも、テキストチャットでの非同期的なコミュニケーションと「ChatWork Live」 でのリアルタイムのコミュニケーションを使い分けています。ちょっとした情報共有や疑問はチャットで解決し、意見を出しあって議論したいときは「ChatWork Live」で顔を突き合わせたミーティングをおこなうように使い分けて、できるだけ作業への割り込みが少なくなるように心がけています。また黙々とコードを書きたい時間帯は、カレンダーに予定を登録してなるべくミーティングが入らないように工夫をしています。
オンラインでコミュニケーションを取る機会が多いですが、オフラインでの対面コミュニケーションもとても大切にしています。新機能の要件定義やキックオフミーティングなどはひとつの拠点に集まって行うことが多いです。アイデアや意見を出しあうときは相手の反応や温度感を見ながらコミュニケーションを取った方がスムーズですし、オフラインのコミュニケーションで築いた信頼関係がベースにあることで、オンラインでのコミュニケーションがスムーズになっているのかもしれません。
ウトロ温泉で東京/大阪オフィスのメンバーとリリース作業をしている様子。