ChatWorkは3月中旬に知床で1週間のテレワーク体験をしました。第一弾は地方でのテレワークについて、第二弾ではエンジニアの視点でのテレワーク体験について紹介しました。知床でのテレワーク体験記の第三弾として、今回はデザイナーがサテライトオフィスでリモートワークをして感じたメリット/デメリットを紹介します。
ChatWorkのデザイン部から、デザイナーとしてのテレワーク体験と写真撮影という役割で参加しました。自宅とオフィスとの往復という東京の環境から、見渡す限りの真っ白い雪と澄んだ空気の中、4人だけという限られたメンバーでのリモートワークという、全く異なる環境での業務。そこで感じたメリット/デメリットをお伝えします。
リモートワークでの業務環境について(デメリット)
普段MacBook ProとThunderbolt Displayというデュアルスクリーンで業務をしています。MacBookではチャットワークやドキュメントを開き、Displayでデザインや写真の編集をおこなうという使い分けをしていることが多いです。今回のテレワークではMacBookのみを持ち込んだため、オフィスと同じ業務環境というわけではありませんでした。いつもより小さな画面で作業をするという点では多少効率が落ちるシーンもあったと思います。
コミュニケーションに関しては、チャットワークを使うことで特に不便さを感じることはありませんでした。連絡は常にチャットで行い、ミーティングは「ChatWork Live」のビデオ通話でおこないました。今回のテレワークは特別な環境ですがChatWorkは日頃からリモートで働く社員も多く、常日頃からリモート勤務の社員がいる前提でプロジェクトをしているからこそ遠隔地からでのコミュニケーションもとてもやりやすかったです。
「ChatWork Live」で東京のオフィス、大阪のオフィスとビデオ通話をしている様子。
しかし、そのやりやすさも全て他のメンバーの理解と協力のもとに成り立っています。今回の滞在は「しれとこらぼ」だけでなく、ウトロにあるカフェ「GVO」もサテライトオフィスとして利用し、2ヶ所でテレワークをおこないました。そのため、移動に時間を割いてしまったのも事実です。他の社員がこちらの都合に合わせてMTGの時間を調整してくれたことは、とても感謝しています。
移動中はなるべく現況が分かるようにチャットで報告するように心がけていました。テレワークをする際は普段より細かなコミュニケーションが大切だと感じます。
ウトロのカフェ「GVO」にて。窓の外には流氷の景色が広がっていました。
知床テレワークでの特別な体験(メリット)
上記のような業務環境の違いはありましたが、それ以上に多くのメリットがありました。
今回お世話になった「ふるさとテレワーク」を推進する皆さんの話を聞くにつれ、"チャットワークで何ができるだろう"ということを毎日、毎晩のようにメンバーで話し合いました。地元の人の声を直接聞き、自分たちのサービスや新しい可能性を改めて考えることが出来たのは貴重な経験だったと思います。
現地でのコミュニケーションも今回のテレワークの大切な経験となりました。
日常から切り離された場所は新しい視点をもたらします。普段とは異なる環境でのテレワークは、テーマに対し短期間で集中して議論をし、新しいアイデアを考えることに向いていると実感しました。
そしてもちろん、都会と180度異なる広く大きな大地、踏みしめるとキシキシと鳴るパウダースノー、知床だからこそ見れる流氷や動物たちなどの恵まれた自然環境と、「またいつでも帰っておいでね」と温かく接してくださった優しさは心からのリラックスをもたらしてくれました。
まとめ
デザイナーにとって、日頃おこなっているすべての業務がテレワークに適しているとは言えないかもしれません。しかし、テレワークでしかできないことも沢山ありました。行くまではどれほど厳しい寒さが待っているのだろうかという不安もありましたが、雪国ならではの工夫と知床スロウワークスの皆さんの心づかいによって快適に過ごすことができました。今後もこういったテレワーク事業が結ばれることで、両者にとって大きなメリットが生まれるのではないかと感じました。