東京23区とほぼ同じ広さの国土に、中国系・マレー系・インド系の方を中心に520万人が暮らしてます。
2012年はシンガポール内で新しいビジネスが56,000以上も生まれるなど、その成長速度には驚かされるばかりです。
Local entrepreneurship in Singapore remains strong, over 56K new businesses formed in 2012
ChatWork社は成長を続けるシンガポールをアジア進出の足がかりとするため、現地のIT企業Malifax社と総代理店契約を結びました
企業向けチャットソフト「ChatWork」がシンガポールで販売開始
そして先日、Malifax社と販売戦略等について議論するため、またアジア各地から起業家・投資家・メディアが集結するSTARTUP ASIA というイベントに出展するために、シンガポールへ行って来ました。
今回はMalifax社との議論やSTARTUP ASIA で出会った人達との会話を通じて感じた、シンガポール進出する上で大切だと感じた点、そして日本とシンガポールの比較についてご紹介したいと思います。
主観的な感想ですが、ひとつの意見としてご覧ください
シンガポール人の特徴
とにかく決断がスピーディー!
失敗を恐れずにまずやってみよう、チャレンジせずに諦めることはしない!というエネルギーに満ち溢れています。
STARTUP ASIA の会場は熱気に溢れ、起業家達が熱心にサービスをプレゼンしていました。
聞いている側はというと「面白そうだね、今使ってみるよ!」とすぐにスマホからアプリをダウンロードしてくれたりと、行動がとても早いです。
また、多様性を認め、相手の考えを尊重する姿勢が見受けられます。
相手と自分の考えに違いがある場合、説き伏せようだとか、自分の都合の良いように持って行こうだとか考えずに、お互いの間にある溝を丁寧に埋めていくようなイメージです。
多民族国家ならではの特徴かもしれませんが、見習っていきたいところです
日本人とシンガポール人の違い
シンガポールの人達はとても合理的に判断をしていると感じました。
日本の場合、これまでの付き合いや感情を考慮して判断を下すこともありますが、シンガポールでは基本的に感情ではなく合理性が重視されます。
冷たい印象を持たれるかもしれませんが、感情に惑わされず判断をするのはビジネスにおいて重要なポイントだと思います
それに本当に製品のメリットをきちんと説明できれば、それが名の知れていないものであっても、実績がなくても受け入れてもらえます。
そういった意味ではチャンスでもありますね!
日本とシンガポールのITサービスに対するニーズ
最新テクノロジーへの理解があり、積極的に取り入れようとするのですが、何でもいいとう訳ではなく、特にビジネスにおいてはセキュリティや情報管理を重視している印象を受けました。
たとえばチャットワークのユーザー管理機能には関心を持って頂けました。
無料のチャットツールやアプリはたくさんありますが、ビジネス向けでユーザーの管理までを提供している製品はほとんどないからです。
便利なものをどんどん取り入れて成長させることに目がいくと、ついついおろそかになってしまいがちですが、今の日本と同じくセキュリティや情報管理を大切にされていました。
重視しているポイントが日本と同じなので、チャットワークに関する機能要望も日本とほぼ同じでしたね
以上をふまえ、もし皆さんがシンガポールに進出するなら、
・すぐに行動に移してもらうため、製品の無料試用版を使えるようにしておくこと
・合理的に自社製品のメリットを説明できること
・企業向けの場合、セキュリティやITガバナンスを重視していること
この3点はとても重要だと思います。
イベントでは他にも「シンプルで使いやすい!」「安心してコミュニケーションできる」というような嬉しいフィードバックを頂き、
「チャットワークはアジアでも十分通じる!」
と実感することができました
自信を持って、攻めていきたいと思います!
シンガポールの街は綺麗で食事も美味しく、今回の出張はとても快適に過ごすことができました。
ちなみに私のおすすめグルメは、バクテー(豚肉をスパイスと中国醤油で煮込んだ料理) です。ビールやご飯とよく合っておいしいですよ!
ビジネスチャンスが至る所に転がっており、食事もおいしく綺麗な街シンガポール。
ぜひみなさまの製品を売り込んでみてはいかがでしょうか!?