2019年7月9日火曜日

絵文字から始める働き方改革

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生産性向上のカギは絵文字?

IT 系の企業だと仕事場で当たり前のように絵文字を使いますが、それは一部の当たり前に過ぎません。2017年に発表された「The Dark Side of a Smiley: Effects of Smiling Emoticons on Virtual First Impressions(スマイリーの闇:スマイリーがもたらすバーチャル空間での第一印象)」という調査結果によると、いきなりスマイリーなどの絵文字を使ってコミュニケーションをとると有能そうに見えないと言われています。こうした印象を避けるために、仕事場では絵文字を使わないようにしている方も少なくありません。

真面目に受け取ってもらえない危険性が潜んでいるものの、気持ちやニュアンスを伝えるのに絵文字は最適です。

米Google社が2012年に開始した労働改革プロジェクト「プロジェクトアリストテレス」によると、職場の生産性を上げるには心理的安全性が欠かせません。つまり、個々の生産性を上げるのは効率化の仕組みづくりやツールの導入だけでは不十分。気持ちを通じ合うためのコミュニケーションが必要ですし、そのとき絵文字を使うことで言葉では言い表しにくい気持ちを伝えることができるようになります。

絵文字を使ったコミュニケーションが生まれる場は今のステップを順に進んでいる傾向があります。


  1. ポジティブな反応やジョークを交えた会話で使い始める:明らかに絵文字を使っても良いと思える場をつくる
  2. 参加者の間で文脈がある程度共有されている:信頼できる人たちだけのクローズドな場で話ができるようにする
  3. 組織の文化として「絵文字を使うのは良い」とされている:徐々にさまざまな場で絵文字を使うコミュニケーションが出てくる
  4. 連帯感を生む共通言語として絵文字が活用される:組織特有の絵文字の使い方が生まれる

安全な場所をつくる

絵文字を使ったコミュニケーションをするには、まず最初のステップである「ポジティブな反応やジョークが言える場」が必要です。ココなら大丈夫といえる『安全な場所』を作ると絵文字コミュニケーションに参加しやすくなります。


例えば当社では、「リリース」と呼ばれる成果物を全社員に向けて共有するグループチャットがあります。新機能だけでなくブログ記事のようなコンテンツまで、何かリリースされる度に、グループチャットは絵文字で賑わいます。社員からの応援メッセージにも見えることからモチベーションアップに繋がりますし、会社の雰囲気も良くなります。私たちのコミュニケーションにおいて絵文字は欠かせない存在ですが、「リリース」のような特別な場だからこそ感情を伝えやすい絵文字がたくさん飛び交います。

周りの目が気になって仕事場で絵文字を使うことに躊躇している方も少なくありません。いきなり「使っていきましょう」と呼びかけても遠慮してしまう場合もあります。「ここなら使って良いよ」という場をあえて作ることで仕事場での絵文字コミュニケーションに慣れてもらうと良いでしょう。

会社の文化を変えるのは容易ではないですし、仕事場で絵文字を使うのは失礼と捉える方も少なくありません。お互いが遠慮することなく、目的に向かって一緒に仕事をするには何かしらのかたちで『腹を割った対話』が必要になります。そのとき絵文字のようなビジュアルが助けてくれるかもしれません。

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